2006年07月15日

DMC-L1

2006年02月05日のこのブログで書いたライカのフォーサーズですが、ライカ版のDIGILUX3は未だ正式発表はないもののDMC-L1が7月22日に発売が決定しています。
当初は秋頃発売との発表だったのが、ソニーαの影響なのか急遽発売前倒しになりました?
未だ巷ではサンプルが見られないとか、ベータ版なので掲載されたサンプル画像が削除されたので実は未完成なんじゃないだろうか等と、発売前から物議を醸していますが、せっかくなので久々に当ブログで検証してみましょう。(笑)
自分は東京の恵比寿で行われたパナソニック主催のL1体験会に行ってきましたのでその感想を踏まえて書いてみます。(8千円相当のL1のストラップが当たってしまいました!)

L1Front.jpg
Panasonic DMC-L1

正直、デザインは素直にかっこいいと思います。
以前のブログで書いた様に、Lumix LC1と、そのライカ版のDIGILUX2の正常進化版というレンジファインダー風のデザインで、ペンタも無くて独特で良い感じです。

L1UP.jpg
L1操作系

そして操作系も予想通り、LC1の正常進化版です。
絞りリングも付き、シャッターダイアル、その他もろもろアナログライクな「いじっているだけでも楽しめる所有欲をそそる長く愛されるカメラ」を目指した感も感じられます。

L1Back.jpg
L1後面

また後ろもほとんどLC1の系統で、プラスαと言う感じです。
しかし、ごちゃごちゃしていませんか???
この操作系は、展示会でパナの方に聞いたところ、「あくまでLC1やLumixを使って頂いた方々がL1をご購入して下さった場合混乱しない事を優先した」と仰っていました。
ですが、ちょっとこれは頷ける反面、考えてしまう点もあります。
せっかくの一から操作系を作るチャンスだったのに尚更です。
と言うのは、操作系に関しては、ちょっと整理が上手くできていない感じが自分はしたと言うか、出来の良い部分と、とりあえず付けた見たいな部分があって、そんな感じがしました。

例えば・・・
シャッターダイアル
L1の特徴の一つですが、シャッタースピードダイヤルとシャッターボタンが同じダイアルに存在していますが、昔のカメラみたいで懐かしい作りだと思う反面、正直、昨今のカメラに慣れた人間からすると、あまり操作性はよろしくないと感じました。
逆に手ぶれ補正が付いているからこそのあの位置なのかもしれませんが、ちょっと使いづらい感じがしましたし、逆に思い切って親指で押せるデザインにしてもらうと面白いとも感じました。

操作ボタン
WB、ISO、フラッシュ、フラッシュ補正、ライブビュー、フラッシュオープン、AFフォーカス兼AEロックボタン、絞り込みプレビューボタン、ディスプレイ表示切り替え、再生ボタン、ゴミ箱、操作ボタン、電子ダイヤル、電源ボタン
こんな感じですが、「とりあえず使いそうなものを付けてみた」感満々です!
何か分かっていないなぁという感じですし、ここでは書きませんがもっと欲しい機能のボタンもありませんか?
自分は、あります。(爆)
またこの電源スイッチ等も非常に使いにくい位置にあって、正直「何故こんな場所に???」と問いかけたくさえなります。
「それは、そこしか場所が余っていなかったからなんでしょう?」と言ってやりたいくらいですね。
大体、軍幹部上部の測光切り替えれバーとこの電源ボタンの位置は絶対に反対ですよね。
デザイナーは電源レバーが上だと不意に動かない様にと言うのでしょうが、それなら測光が不意に変わってしまってもいいのでしょうか?(苦笑)
測光ってそんなにマメに変えて使います???

絞りリング
L1の特徴でもある絞りリングですが、やはり「とにかく付けた」と言う感が否めません。
しかもオリンパスのフォーサーズ機では連動しないそうです。(涙)
正直この時代に再搭載してくれただけでも喝采なのですが、個人的には電子式なのですから、機構的には根本に付けないと駄目な必要はないはずですし、積極的に使って貰いたいのならば、もっと使いやすさを重視して、かつてのOMの様に使いやすい位置に絞りリングを配置して貰いたかったと思います。(しかもOMは機械式で達成しています)

フォーカスリング
なかなか重さと操作感は良い感じで、頑張っていると思います。
ですが、これオリンパスと逆周りなんですよね・・・
この件に関しては自分はライカに合わせたのかとかいろいろな思想があるのかと思いきや「社内で、当初計画した時にパナソニックのカメラはそっち周りで行こうと決まっているので、そうなっています」と言う簡単な回答・・・
フォーサーズはオープン規格ですし、ライカは反対回りですけど、「決まってます!」って、何も考えていないのでしょうか???(涙)
左回りがカメラで最初に採用された本当の理由って、要は・・・(以下、自粛)
ちなみにオリンパスはフォーカスは右にも左にも選べます。
電子式ですから簡単なんだと思うんですが、L1ではそれも出来ない様です・・・(涙)

液晶が可動しない
これもE-330比で非難囂々ですが、実際にはパナソニックのカメラにはハイアングルモードというのが付いています(液晶の右のディスプレイボタンを長押しして切り替えます)ので、意外と使えますので、これはこのカメラの性格からして意外と納得です。

まぁ、そうは言ってもL1はデビューしたてのルーキーです。
「Panasonicの本気」は正直感じます、本気どころか気合いを自分もL1には感じます。
でも空振り気味です・・・
良く言えば、天才ルーキーがベテランにいじめられそうな雰囲気ですね・・・(苦笑)
期待度は高いのですが、その実力が伴っていない部分と、思いこみでエンジニアリングされた部分と使い込みの部分のギャップが大きい様に感じました。
また外装に関しても、プレミアム一眼という事で、質を高めていると言う話でしたが、正直、鉄っぽい触感を期待したので、肩すかしでした。(涙)
やはり思い切って更に高くなっても構わずにチタン外装(外面パネルだけでも)とかにすべきだったのかもしれません?
確かに高品位ですが、良くできた工業製品であって、まだまだ高級なカメラ的な品質のものではないと正直感じました。
パナソニックの方には悪いですが、正直、エンジニア・プラスチック製でももっと質の良い触感のカメラはたくさんあると思います。
マグネシウムは剛性と強度から採用されたのでしょうし?
ちなみに、自分の隣で何処からか、「GRデジタルのが、質感がいいよね?」とか「LC1のが良くなかった?」とかとの声が聞こえましたが、これには自分も同意です。(涙)

L1Hold.jpg

ちなみに、このL1展示会ではフリーに使えるL1があってモデルさん撮影を自由に体験出来るコーナーがありました。
自分の時は積極的にポーズを取ってくれる、とてもいいモデルさんだったので、撮影が楽しくて、予想外に沢山撮ってしまいました。(笑)
ですから、L1はカメラを忘れられるくらいの操作性の良さもあるんでしょうね?
けっこういいものが撮れたのですが、発売前と言うこともあるのでしょうが、一枚たりともデータ持ちだし出来ないんですよ、この発表会・・・(涙)
ですがこのデータをプリントして一枚写真を貰えたそうなのですが、その旨の細かい説明も無くてもったいないことをしてしまったのが、とても残念でした。
良い写真が撮れたので、それだけが残念でした。
正直、あまり写真を大切に思っていないのかなとさえ思えますね?
製品も大切ですが、一番大切なのは撮った結果の写真だと思いますし、それを大切にしないで製品や関連製品を売ることばかり考えられても、そういうメーカーの態度では写真文化は育たないと思います。
やっぱり写真の面白いところはコミュニケーションも出来る部分です。
「これ見て下さいよ!」
「いえいえ、L1ならこうすればもっと凄いの撮れますよ」
的な演出も欲しかったですね。(撮れないのか・・・)

でもプラズマディスプレイで写真を見るというのは新鮮な経験で良い感じでした。
新しい写真の見方が出来そうな予感はありました。

ちなみに、今回のL1の、ざっとした感想です。

・慣れるとシャッターダイアルは予想以上に気になりません。(爆)
・ファインダーはAモードが無いのとレンズが明るいのでとても良い感じ
・ファインダーのデータ表示が改良されE-330より見やすくなっているのは良い感じです
・やはり連写より一枚一枚を大切に撮る感じのカメラで丁寧に作られているのを感じました
・露出とホワイトバランスは、かなり正確であまり補正はいらない感じでした
・撮影後のプレビューとかで情報確認時とかの操作がイマイチ(というか慣れない)
・16:9モードはライブビューのみでしか出来ない・・・(おいおい)
・カスタム設定もかなり出来るそうなので、使い込むと面白そうです
・L1は、カメラを構えている姿を正面から見ると非常にかっこいいカメラですね。
 (Lumixの文字も丁度指で隠れるし?ライカM系の新型の様に見えます)

ただ、驚いたのがライブビュー時、E-330はゲインが上がってライブビュー上で絞り込みの確認がきちんと出来るのに、L1は「絞り込みボタンを押さないと分からない」のです・・・
しかも、ゲインアップしないからなのか暗い被写体は暗くライブビュー上でも見えますので(正確なんでしょうが・・・)非常に使いづらいですね。
これは試作器故の点かもしれませんが普段E-330でライブビューBモード常用の自分としてはL1の仕様は個人的には不満でした。
ただ撮影後、必ず、画像が自動的に部分拡大されてピンの確認が出来るのは便利です。
でも、いらない様な気が・・・
この会場で確認した限りでは、画像自体は、とても自然で階調重視な感じでした。
会場のL1はISO200で設定されていましたが、素直でいい絵でした。
個人的には白黒モードが良い感じでしたが、オリンパスの様にフィルタとか調色が掛からない雰囲気でしたので、モノクロが似合うカメラなだけにあっさりしていて残念です。
メニュー構造もそうなのですが、何か、ちょっと普通と違う部分があります。(涙)
これは本当にメーカー発表の通り、ファインダーとミラーボックス、マウントだけE-330と共用で、中身は一からパナソニック自社製みたいな気がします???
褒め殺せば「確かに独自のスタイルを貫いているカメラです」
そう言う意味では、非常に個性的ですし、その志は素晴らしいのですが・・・
なかなか力みすぎていてスカっぽい部分も感じられますけどね。(涙)

L1cool.jpg

そして最後ですが、L1と言えば、やはりレンズですね!
自分もボディも気になりますが、やはりレンズが気になります。
新世代のデジタル時代のライカレンズですしね! 

ライカDバリオ・エルマリート14-50mm/F2.8-3.5 ASPH.

光学式手ぶれ補正
12群16枚のレンズ
円形絞り
インターナルフォーカス

価格を抑える為に、プラスチック外装にして、お買い得なレンズだと思います。
当初はセット販売のみですが、今度バラ売りされると思うので期待値大です!
で、レンズの感じですが、とても階調性がいいと思いました。
実は会場にZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5を持って行って比較したのですが、ZUIKOがツァイス的だとすると、確かにLumixはライカ的です。(笑)
ちょっとパッと見は地味な感じですが、いい仕事をしていると思います。
描写的には14-54mmより上で、11-22mmと良い勝負かもしれません?
ただ、そうですね話題の湾曲は気にすると気になりますね・・・(苦笑)
でも、普通に写真好きなら写真的には許せる範囲だと思います。
それよりも、シャープで階調の豊かなレンズの解像力と、円絞りも相まって美しいボケ味は確かに、このクラス(10万円程度?)だと考えると絶品です。
ちょっとマクロ気味ですと二線ボケっぽくなりましたが、ならずに粘ります!(凄!!!)
正直、ボケ味はいいですね。
防塵防滴じゃないし、操作系が反対回りですが欲しくなりました。
しかも、この価格帯のレンズながら、ほとんど口径食を感じませんでした。
これは重箱の隅を突くより、正直、写真のアガリ重視のレンズだと思いました。
プラスチッキーな質感以外は、あまり文句がありません。
ちょっとライカよりツァイス派な自分ですが、良い感じと思いました。
ですが、このレンズの湾曲なのですが、パナの方によると「同等クラスのレンズを測定器にかけると、このレンズの性能はダントツなんです。ライカの技術者も驚くくらいの数値をはじき出しているんです」との事なのです・・・
「でも気になる方は、湾曲が気になると仰る方もいらっしゃいますが、本当に性能的には測定するとダントツで素晴らしいので、これは目の錯覚の問題等もあるのかもしれません?」と正直なコメントでしたが、どうやらここら辺は画像エンジン等で補正も出来るし、ソフトで後処理補正も出来るので、この性能で十分ではないのかと自分は思いました。
そして結論として、自分はこう解釈することにしました「おそらく、ライカには厳密な湾曲に関しての測定基準が無い!」のだ?と(爆)
ライカの技術者は、きっと広角は歪むもの、真っ直ぐすぎると見ている人間は生理的に違和感を感じるので適度に湾曲させているんだと思っていると勝手に解釈して納得しました。
と言うのは以前聞いた話ですがツァイスなどは「レンズの味」とかでは「右脳的な部分のレンズの性能評価基準と言うのは無いそうなのです???
確かに欧米人って、そういう所あるんですよね。
「良く設計したレンズは、結果的に問題なく良く写る」と言う事だそうです?
そういう意味では、このレンズは確かに「良い設計のレンズ」だとは思いました。

ちょっと殴り書きに近くなりましたが、DMC-L1は旅行とかに一台持って行くのだったら、このカメラとこのレンズでと言う線を狙ったモデルだと思います。
豊かな日常の、素敵な瞬間を切り取るカメラでしょうか?
でも、出来れば防滴か防水構造が欲しいですよね・・・
自分は、E-330とこのレンズでなら世界のどこかまででも一台で行ってみたいですが、
E-330もライカレンズも防塵・防滴じゃないんですよね。
と言うことは、やはり4/3最強(ハードな状況で)は今でもE-1+ZDレンズでしょうか?
うーん、E-1後継機が気になってたまりませんね。
L1が意欲的ですので、万を侍して出るE-1後継機も更に刺激的な性能のカメラだと期待してこの久々更新のブログ終了です。(次回の更新は,E-1後継機でしょうか?)
それにしても意欲的なL1、パナのフォーサーズ、今後の進化に期待です!

posted by Uehan at 16:50| Comment(6) | TrackBack(0) | Four Thirds System | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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